Vol.83 メッシュ(Mesh)Wi-Fiって何?メリットと活用方法を紹介
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メッシュ(Mesh)Wi-Fiって何?メリットと活用方法を紹介

メッシュ(Mesh)Wi-Fiって何?メリットと活用方法を紹介

Wi-Fiルーターを買おうと製品を選んでいると、最近よく見かける言葉に「メッシュ(Mesh) Wi-Fi」があります。私たちが普段、自宅や会社で利用している一般的なWi-Fi(無線LAN)とは、どう違うのでしょうか。
メッシュWi-Fiには、はっきりと向き不向きがあります。今回は、メッシュWi-Fiのメリットとデメリットのほか、具体的な活用方法についてご紹介します。

メッシュWi-FiはWi-Fi(無線LAN)の弱点を克服する技術

メッシュWi-FiはWi-Fi(無線LAN)の弱点を克服する技術

メッシュWi-Fiの「メッシュ」とは、「網の目」という意味です。つまり、メッシュWi-Fiとは、「網の目のようにWi-Fi(無線LAN)を張り巡らせること」を指します。なぜそのようなことをするのかというと、Wi-Fi(無線LAN)にはある弱点があるからです。

端末が増えるとWi-Fi(無線LAN)の速度が低下する

自宅でインターネットを楽しむとき、パソコンやスマートフォンをWi-Fi(無線LAN)に接続します。Wi-Fi(無線LAN)の電波はモデムに接続したルーターから送信されますが、このとき端末とルーターのあいだに壁などの障害物があったり、遠くの部屋にいたりすると、電波が弱くなってしまうことがあります。

自分の部屋でスマートフォンやパソコンをWi-Fi(無線LAN)に接続したのにいまいち読み込みが遅く、仕方なくルーターの置いてあるリビングに移動した…という経験をしたことがある人は少なくないはずです。

また、最近はWi-Fi(無線LAN)に接続する機器も増えてきました。パソコンやスマートフォンはもちろん、タブレット、ゲーム機、テレビ、プリンター、スマートスピーカーなど、さまざまな物がインターネットに接続する時代です。1つのルーターに何台もの機器を接続していっしょに使うと、帯域が不足して速度低下が起きてしまいます。端末の数に対して、1つだけのルーターでは対応しきれなくなっているのです。

だからといって、各部屋にインターネット回線を引いてモデムとルーターを追加するのは、多くの家庭では現実的ではありません。ではどうすればいいのでしょうか?
こうした状況を解決するのが、メッシュWi-Fiなのです。

端末が増えるとWi-Fi(無線LAN)の速度が低下する

サテライトルーターを複数設置して電波を張り巡らせる

メッシュWi-Fiでは、モデムに接続したメインルーター以外に、「サテライトルーター」とも呼ばれるルーターを複数設置します。

例えば、一戸建ての家屋でメインルーターが1階のリビングにあるなら、サテライトルーターはリビングから離れた部屋や2階に設置するといいでしょう。セットアップも特に難しくありません。各メーカーから発売されているセットを購入すれば、メインルーターとサテライトルーターの接続設定は自動で行われます。
設置されたメインルーターとサテライトルーターは、お互いに電波を送信し合って、大きなWi-Fi(無線LAN)ネットワークを構築します。

一般的なWi-Fi(無線LAN)で電波が弱くなる理由は、端末とルーターのあいだに障害物や距離があるからです。メッシュWi-Fiではサテライトルーターがメインルーターと同じ働きをするので、サテライトルーターさえあれば、メインルーターの近くにいるのと同じ効果が得られます。どこにいても電波が弱くなることなく、快適にインターネットを活用できるのです。

メッシュWi-Fiと中継器の違い

メッシュWi-Fiに似たものに「中継器」がありますが、こちらはメインルーターと同じ働きをするわけではなく、あくまで電波を中継して届く範囲を広げるだけです。Wi-Fi(無線LAN)の接続先も自動で最適なものを選ぶわけではないので、自分の部屋で中継器に接続していて、その後メインルーターの近くに移動したのに中継器に接続したままで接続が不安定…ということもあります。その場合は、利用者が自分で接続先を変更する必要があります。

中継器と比べたメッシュWi-Fiのメリットとして、「混雑時の負荷を避けられる」という点もあります。中継器の場合は、たくさんの機器を接続するとメインルーターに負荷がかかって速度が低下しますが、メッシュWi-Fiなら最も電波や通信の状態が良いサテライトルーターを自動で検出して接続しますから、メインルーターに負荷が集中することがありません。結果として、安定した通信が可能になるのです。

メッシュWi-Fiのデメリット

メッシュWi-Fiのデメリット

メリットだらけに見えるメッシュWi-Fiですが、欠点もあります。それは、複数のルーターが必要になることに伴う費用や汎用性です。

ルーターの台数の分だけ費用がかかり、汎用性がやや低い

メッシュWi-Fiはそもそも高価な上にサテライトルーターを必要とするため、設置すれば設置するほど費用がかかります。また、異なるメーカーの製品を混ぜて使用することができません。サテライトルーターだけ別のメーカー製品を買っても意味がないので、導入する場合はメインルーターからすべて同じメーカーでそろえて購入する必要があります。
中継器なら、メーカーを問わず使うことができるので、安価に導入することが可能です。ただし、メッシュWi-Fiの場合も、Wi-Fi Allianceが提唱する「Wi-Fi EasyMesh」に対応した製品であれば、異なるメーカーの機器が混在しても利用できます。

ルーターの台数の分だけ費用がかかり、汎用性がやや低い

メインルーター単体と比べると少し速度が落ちる

メッシュWi-Fiは、電波を各サテライトルーターに分けて送るため、わずかに速度が落ちる点もデメリットといえます。ただしそれは、メインルーターにベストな電波状況で端末を接続した場合に比べての話。複数の端末を1つのメインルーターに接続する状況と比べるなら、負荷をサテライトルーターに分散してくれるメッシュWi-Fiのほうが快適です。

また、メッシュWi-Fiは、基本的に設定などが自動で行われるため初心者に優しいのですが、逆にいえば、自分自身でネットワークを細かく設定したい人には向きません。

メインルーター単体と比べると少し速度が落ちる

メッシュWi-Fiはどんな人に向いている?

メリットとデメリットを踏まえた上で、どんな人にメッシュWi-Fiが向いているのかを考えてみましょう。

一戸建てのように広い家に住んでいる場合は、メッシュWi-Fiが断然おすすめです。例えば、メインルーターが1階にあるなら、サテライトルーターを別の階など各所に配置することで、どこにいても快適な接続が実現できます。広めなマンションでも同様で、「Wi-Fi(無線LAN)が弱いな」と感じる場所にサテライトルーターを設置すると、効果を実感できるはずです。

共同生活にもメッシュWi-Fiは効果あり!一人暮らしはあまり向かない

メッシュWi-Fiは、家族暮らしやシェアハウスのように、複数人で住んでいる場合にもおすすめです。メッシュWi-Fiの特徴のひとつは、前述したように複数台の同時接続での安定性です。メッシュWi-Fiなら多くの機器を接続しても、途切れたり読み込みが遅くなったりしにくく、ほかの人の利用状況を気にせずインターネットを楽しめます。

反対に、メッシュWi-Fiが向かないのは、ワンルームの一人暮らしのように、ルーター1台で十分カバーできる部屋に住んでいる場合です。あるいは、パソコンを利用する部屋が決まっている場合など、Wi-Fi(無線LAN)に接続する機器が少ないときも不要でしょう。

このように、向き不向きがはっきりしているメッシュWi-Fi。エレコムでは、「WMC-DLGST2-W」というメインルーターとサテライトルーターのセットを販売しています。
自分自身の生活に合わせた最適な環境で、快適にインターネットを楽しみましょう。

共同生活にもメッシュWi-Fiは効果あり!一人暮らしはあまり向かない