Windows Vistaでは、検索機能が大幅に強化されている。従来もインデックスサービスを利用した検索が可能だったが、Vistaではスタートメニューやフォルダウィンドウなど、あらゆる場所に検索ボックスが用意されており、目的のデータをすぐ探し出せるようになっている。また、フォルダのレイアウトで「閲覧ペイン」を表示しておけば、検索で絞り込まれたファイルの内容を個別にプレビューできるので、目的のファイルにたどり着きやすい。さらに、一度実行した検索は、その条件を保存しておくことも可能。たとえば、特定のプロジェクトに関する文書や写真を条件にしておけば、無関係のファイルが増え続けても、検索条件からいつでも関連する最新のファイルを探し出せる。標準で用意されている「最近利用したファイル」も重宝する。このほか、検索結果を特定の項目でまとめる「スタックビュー」を利用すると、ファイルの保存場所にかかわらず仮想フォルダ内に並べて比較することができる。
Windows Vistaではワープロや表計算といった文書データ以外に、写真も検索対象にすることができる。たとえば、デジタルカメラからPCに画像を取り込むときに「運動会」などのタグを設定しておけば、それ以降、運動会というキーワードで画像を検索できるというわけだ。ちなみに、画像のプロパティには「表題」や「5段階評価」、「タグ」、「コメント」などのメタデータ項目が用意されている。ファイルを複数選択して一気にまとめてメタデータを登録することもできるので、画像取り込みの際に設定しておくとよいだろう。